2023年1月19日に関東若手議員の会・児童虐待防止PTによる視察・勉強会が開催されました。参加議員より感想が届きましたので、ご報告させて頂きます。
令和5年1月19日に世田谷区児童相談所を視察いたしました。
平成28年5月に児童福祉法が改正されたことにより、特別区が児童相談所を設置できるようになり、世田谷区は令和2年4月に設置しました。
今回はその世田谷区の児童相談所へ伺い、お話を聞いてきました。
施設は総合福祉センターがあった建物を改装したもの。
ゆったりした明るい館内に13室ある相談室は幼児も使えるクッションマットやおもちゃが置いてあるお部屋から、椅子・テーブルが設置されている通常のお部屋まで様々です。 親子の再構築支援の一環で、一緒に料理ができるような調理スペースが備えてありました。
また、一時保護所はこの児童相談所とは別の場所にあり、連れ去りなどが起きないように十分に安全を確保して運営しています。 一時保護所では食事の希望ノートをはじめ、職員が意見や不満を聞く機会が設けられていて、食事の希望は某ファーストフード店が人気だそうです!みんな好きですよね^^
相談の経路は警察等からの相談が最も多く、次いで近隣・知人となっています。 世田谷区は児童の見守りに対して意識が高い区民が多く、またテレワークが普及されて在宅率が上がったことにより気付けたというケースも増えているようです。 相談内容は心理的虐待が最も多く、身体的虐待やネグレクトは少ないということで、教育レベルや生活レベルが比較的高い世田谷区の特性上と考えられます。
これまでの東京都児童相談所では足りなかった部分を、地域の特徴を理解して、自治体はそれぞれで細やかな対応が必要だと思いました。
質疑応答では、
<教育を受ける権利がある中、一時保護児童の通学は?>
→必要に応じて通学もしている。学校や家に居場所がないことが多いので、今後オンラインの整備をしたい。
<心理的虐待を受けた児童から話を聞くのは難しそう>
→深い傷を負った児童も、担当者が寄り添うとこで自ら語り出すことが多い。
<一時保護所の定員を超えることがあったか>
→瞬間的に超える日はある。その場合は都や他区で空きがあるところに案内する。児童養護施設なども連携する。
など若手議員の皆さんは熱を持って質問をしていました。
本視察をご調整頂いた神尾りさ区議をはじめ お忙しい中、視察を受け入れていただいた職員の皆さまに改めて感謝申し上げます。有難うございました。
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